テーマ:損傷脳から探る作業療法の可能性

日時:2022年7月2日(土) 10:00-17:30

会場:北海道大学学術交流会館

※オンラインとのハイブリッド開催になる可能性あり

 

 

特別講演

特別講演:  金子 文成 先生(東京都立大学 人間健康科学研究科)

座長:石岡俊之(埼玉県立大学保健医療福祉学部作業療法学科) 

 

「脳卒中後運動麻痺に対するニューロリハビリテーション

 最近の動向と神経科学に基づくアプローチ− 」

 

【講演概要】

脳卒中後に生じる感覚運動麻痺は,その機能的再生が難しいとされ,特に上肢においては,5割から8割の患者で実用的なレベルに回復しない。このため,神経系機能のポジティブな適応を促す治療手段の確立が期待される。我々は,上肢運動麻痺治療用にクロスリアリティ(xR)や体性感覚入力による他動的な脳内運動イメージ再生(運動錯覚)法,およびロボットを開発してきた。また,ニューロリハビリテーションとして近年実用化が期待される方法として,非侵襲脳刺激法やニューロフィードバックなどがある。本講演では,脳卒中後の運動麻痺治療に関するエビデンスを俯瞰しつつ,我々が開発してきた方法の原理的検証や臨床試験の結果,およびニューロリハビリテーションにおける位置づけを解説する。

 

 

 

 

招待講演

招待講演:  中嶋 里帆 先生(金沢大学 医薬保健研究域 保健学系)

座長:川崎伊織(独立行政法人国立病院機構 仙台西多賀病院) 

 

「損傷脳研究から解明される脳機能」

 

【講演概要】

脳損傷患者に対するリハビリテーションを行う中で,私たちは脳の神秘を目の当たりにすることがある.その一つに機能シフトがある.脳は病変の進展に伴い,自らの機能的恒常性を維持するために,脳機能がダイナミックに移動する.また,局所の脳損傷は健常脳では知ることができないたぐいまれな情報を知る機会を与えてくれる.脳の局所損傷が脳機能に及ぼす影響を知ることにより,脳の特定の領域が果たす役割を知ることができる.我々は,覚醒下脳機能マッピングと画像統計解析という手法を駆使して脳機能の解明に挑んできた.臨床に基づく脳研究は作業療法の可能性を大きく広げるかもしれない.

 

 

 

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第7回学術集会タイムスケジュール(暫定版).pdf
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