作業療法神経科学研究会(Japanese Society for Occupational Therapy and Neuroscience)は臨床と基礎の融合・異分野との交流を通して作業療法の更なる発展を目指すため、2014年に設立された研究会(SIG)です。
<今後のイベント>
第6回学術集会
テーマ:ニューロリハビリテーションが魅せる作業療法の可能性
日時:2021年6月26日(土)12:55〜18:00
会場:オンライン開催
※基調講演・教育講演・指定討論を上記時間帯でリアルタイム配信いたします。
※一般演題発表は全て口述発表となり、1週間限定オンデマンド配信となります。
【基調講演】
肥後 範行 先生(国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 ニューロリハビリテーション研究グループ)
「脳損傷後の機能回復をもたらす神経の可塑的変化」
脳卒中等により脳に損傷を受けると、損傷によって失われた領域の機能に障害を受ける。ただし、その後の訓練によって、失われた機能の回復を示すことがある。その背景として、非損傷脳領域で生じる神経の可塑的変化があると考えられている。リハビリテーション訓練の効果を高めるために、機能回復をもたらす変化を最大化することが重要である。本講演では、脳損傷モデル動物を用いた基礎研究の成果を中心に、脳損傷後の機能回復過程で生じるマクロからミクロレベルに至る変化、すなわち行動、脳活動、神経投射、および遺伝子発現の変化を概説する。合わせて、脳の機能回復メカニズムを考慮したニューロリハビリテーション技術開発の取り組みを紹介する。
【教育講演】
森内 剛史 先生(長崎大学 生命医科学域(保健学系))
「運動観察に用いる映像の再生速度の違いによる一次運動野の興奮性変化」
Eltertらが慢性脳卒中患者を対象に,運動観察を併用することによって,上肢機能のパフォーマンス向上に有効であると報告して以降,運動観察がリハビリテーションツールとしての応用が期待されている.この背景には,他者の動作を観察した際に,その動作に対応した自分自身の脳領域が活性化されるミラーニューロンシステム(MNS)の活動性増加が影響していることが明らかとなっている.
我々は,運動観察を実施する上で,MNSの活動性が増大する条件を明らかにするため,健常成人を対象に,運動観察に用いる映像の再生速度の違いによるMNSの活動性変化について,経頭蓋磁気刺激により誘発される一次運動野の興奮性を反映する運動誘発電位を指標に検討してきた.
これまでの研究結果を踏まえ,臨床応用に向けた戦略を報告するとともに,作業療法の臨床研究に繋がる基礎研究や橋渡し的研究(トランスレーショナルリサーチ)に向けた方策について皆様と考えていきたいと考える.
※参加登録方法など詳細が決まり次第、情報を更新いたします。しばらくお待ち下さい。
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