第11回作業療法神経科学研究会学術集会開催のご案内
第11回作業療法神経科学研究会学術集会
会長 澤村大輔 (北海道大学)
このたび、2026年7月4日(土) に、「第11回 作業療法神経科学研究会学術集会」 を 北海道大学(札幌市) にて開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。
近年、我が国におけるリハビリテーション専門職は著しく増加し、その社会的役割や期待も年々高まっています。一方で、臨床実践を支える科学的根拠の創出や体系化という観点では、なお発展の余地があり、実践と研究との往還をいかに強化するかが重要な課題となっています。私たちは今、量的拡大から質的発展への転換点に立っているのではないでしょうか。
そのような背景のもと、本学術集会では「脳を『解る』ことから問い直すニューロリハビリテーション:神経科学と臨床実践を編み直す」をテーマに掲げました。近年、脳画像技術、脳活動計測、解析技術、さらには非侵襲的脳刺激法などの発展により、これまで捉えることが困難であった脳の構造や機能、ネットワーク動態を可視化し、脳と行動との関係をこれまで以上に精緻に捉えることが可能となってきています。しかし、技術革新そのものが臨床価値を生むわけではありません。重要なのは、得られた神経科学的知見をどのように解釈し、既存のリハビリテーション理論や実践知と結び直し、新たなエビデンスとして再構築していくかにあります。すなわち、「脳を解ること」を目的化するのではなく、人の生活や参加につながる臨床実践へと翻訳する視点が求められています。
本学術集会が、基礎研究と臨床研究、研究者と臨床家、そして領域を越えた対話を促進し、これからのニューロリハビリテーションの在り方を共に考える場となれば幸いです。皆様とともに、脳を「解る」ことから、人を支える実践へ、そして未来のリハビリテーションを編み直す新たな知の創出へと発展していくことを、心より願っております。